生まれたときから

妹が産まれたとき母は癌だったらしい。
ベタだけど、妹を産むことを選んだ。



私がかわいそうだと。


私は両親40歳の時の子供。


おまけに母は癌。


ずっとは支えてやれない。


だから姉妹で助け合って生きてほしいと。


私には「明日」
妹には「日寄」


と同じ漢字を使った名前をつけた。
 


母は妹を産んで3年で他界。


その後父は生前出来た母の借金返済のため、出稼ぎ。


私たちは遠縁の叔母に預けられた。





叔母には「ちさ」という娘がいて、私の6個上の中学生でした。 
 
叔母は父に頼まれてしょうがなく、送金することを約束に私たちを見てくれてるようでした。


最初の日私たちを見て


「かわいくない」と言ったのをよく覚えています。


私はここで、嘘をついて生きていくことを学んだと思います。
※個人名や関係、地名など個人の特定につながる部分は脚色しています。